住宅基礎工事施工専門業者としての経験・実績を生かして、現場作業に従事しながら問題点の改善、施工合理性および安心構造強度実現への取り組みを追求しなければなりません。
現場での作業においては、手直しの発生が無い、発生させないを前提とし、日頃の施工精度の向上と、資材の特性を考慮した工事を実施する事ができるか等、作業システムの構築、作業技術者の育成が必要不可欠です。
今まで本来の問題解決をすることが困難であった部門別の理由を、いずれの立場においても妥協することなく、住宅基礎においてトータル的なシステム構築を具現化し、品質のより良いものをリーズナブルに、そしてスピーディーに対応することが住宅基礎施工業界の責任急務なのです。
近年、耐震等級3の構造設計に対応するべく、基礎ユニット鉄筋の主筋の鉄筋径も太くなる傾向にあり、連結鉄筋が多く複合集中してしまう部分があり、ユニット配筋の組み方のルール(コーナー部・開口部・その他 補強等)により配筋が決定し、本来の構造断面設計の配筋では無く、それ以上の過剰な鉄筋量となり、コンクリートの打設時の流動、鉄筋に対する付着が完全であるか、本来の正しい鉄筋コンクリート造であるか?(JASS 5)などが問題になっています。
最大の問題点は、耐力を向上させる為の構造設計であるが、施工時には立体的な納まりを考慮しなくてはならず、単なるコーナー部のみならず、その部分と交差するような立ち上がりユニット筋連結、その他開口補強鉄筋など、同一箇所に複合集中してしまう事があり、逆に構造上の問題にも繋がりかねない状況もあります。
特に構造上の強度が必要な部分にそのような部位があり、地震発生時のクラック発生状況などは、少なくても一般部分より変化が生じやすい可能性があると思われます。